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マニュアルフォーカスレンズが教えてくれる量産的な写真から逸脱した世界

マニュアルフォーカスで写真が上達

マニュアルフォーカスレンズ

マニュアルフォーカスレンズを使うようになって、写真の世界がガラッと変わりました。マニュアルフォーカスレンズの存在は、僕の写真生活(フォトライフ)に革命を起こしました

今日はそんな物語です。

大げさな語りだしだ・・・。

マニュアルフォーカスレンズは、僕の小宇宙(コスモ)だからさ。キリッ!

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 小宇宙 2017年3月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : Nikon F2 ]
[ Lens : Nikon AI NIKKOR 35mm F2S ]

マニュアルフォーカスの使い方

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 質感 2017年3月 ]
[ Camera : Nikon P300 ]

さて。

マニュアルフォーカス、略称MF。この響きにあこがれを持つ人も多いのではないでしょうか。オートフォーカス、略称AF。AFカメラ全盛期の現代において、MFに苦手意識を持つ人もまた、多いようです。

世の中にオートフォーカスのレンズが普及を始めたのは、1990年代に入ってからです。今年は2017年、かれこれ30年の歳月が経とうとしています。AFの進化と普及に伴って、量産的な写真が世界中で撮影されるようになりました

誰でも 撮れちゃう

まぁねー。

半押しの罠

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 小宇宙 2016年12月 ]
[ Camera : PENTAX K-5ii ]
[ Lens : PENTAX smc PENTAX-DA 55-300mmF4-5.8ED ]

カメラを触るようになって、何気なく使っていた機能がありました。半押しによるAF動作です。レリーズボタン(シャッターボタン)を半押しするとAFが動作すること。レリーズボタンを押しきるとシャッターが切れること。

Nikon P300でコンパクトデジタルカメラにデビュー、PENTAX K-5iiでデジタル一眼レフカメラにデビューをした僕は、なんの違和感も無く、この操作体形のカメラを操ることができます。これが普通だと感じる世代であります。

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 小宇宙 2017年2月 ]
[ Camera : Nikon P300 ]

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そして、カメラと写真への興味の増大という、自然の流れに逆らえず、PENTAX MXを手に入れてフイルムカメラにデビューしました。この時に、最初に感じた違和感を今でも鮮やかに覚えています

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : ダイヤル 2017年3月 ]
[ Camera : Nikon P300 ]

レリーズボタンを半押しするという操作が存在しないのです。レリーズボタンを半押ししても AFは動作しません。レリーズボタンは、シャッターを切るためだけに存在していました。

カシャーン。ミラーがアップすると同時に、絞りが動作し、布幕のシャッターが横方向に走行し、ミラーがリターンする。なんと複雑で膨大な数の動作でしょうか。

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 光が見える 2017年3月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : ASAHI PENTAX MX ]
[ Lens : ASAHI SMC TAKUMAR 35mm f3.5 ]

小さな筐体の中に多くのカラクリが納まっていることに対する驚き。シャッターボタンはまさに、神聖な動作を呼び起こす引き金のような存在に思えたのでした。

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まさに魔法の箱。

オートフォーカスの贈り物

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : ドライブ 2017年3月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : ASAHI PENTAX MX ]
[ Lens : ASAHI SMC TAKUMAR 35mm f3.5 ]

オートフォーカスは、僕に何を与えてくれたのでしょうか。

そんな大げさな・・・。

うむ。

ピントの確実性によって、ピンボケしない写真が簡単に撮れる自由を与えてくれました。半押しによる高速なピント動作によって、撮りたいものを撮り逃す機会を減らしてくれました

メインとしたい被写体や主題に対してなんとなくピントがあっている写真を瞬時に撮ることができます。これは紛れもなく素晴らしい機能です。

しかしそれらは時として、一般的で量産的な写真を撮れる機会の増大につながることに、僕はいつまでも気がつきませんでした

僕がマニュアルフォーカスレンズを使うようになったのは、PENTAX MXにオートフォーカスのレンズがつかなかったからです。

もちろん、PENTAX K-5iiを使っているときも、どうしてもAFでピントが合わない暗くなってからの撮影や、絶対的な解像感を求めた風景写真などで、MFという操作を儀式のように使うことはありました

だけれども、AF機能がついているレンズにおいても、常用的にAFとMFを組み合わせて使うことに魅力を感じたのは、PENTAX MXと共に、本格的にMFのレンズを操るようになってからでした。

マニュアルフォーカスの贈り物

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 登った先にある光 2017年3月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : ASAHI PENTAX MX ]
[ Lens : ASAHI SMC TAKUMAR 35mm f3.5 ]

とにかくめんどくさいとても面倒である。これがMFのレンズに対する僕のファーストインプレッションでした。

シャッターを切るという動作の前に、絞りリングを回して絞りを決めて、シャッタースピードダイヤルを回してシャッタースピードを決めて、シャッターをチャージするレバーを回す。そして、ピントリングを回してピントを合わせる。これでようやくシャッターを切ることができます。

できあがった写真も、思い通りのところにピントが合っていないことが、頻繁にありました。ピントさえ、狙い通りのところに来ていれば最高の1枚なのに。

残念・・・。

そんなことを何度も繰り返すうちに、ピントを少しずつ切り替えて保険をかける意味で何枚か撮るようになりました。ファインダーの手前から奥に向かって、何か所かピントを切り替えて同じ構図で何枚も写真を撮ります。そして、現像された写真を並べて見比べるんです。

ここで気がついたことがありました。ファインダーをのぞいたときに感じる「ベストなピント」の位置と現像された写真を並べて見比べて感じる「ベストなピント」の位置が異なるんです。

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 迷う指先 2016年12月 ]
[ Camera : Nikon D700 ]
[ Lens : Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G ]

それにしても、フィルムの現像代はかかるし、撮ってその場で確認できるわけじゃないし、振り返ってみれば「よく途中で投げ出さなかった」と、そんな思いであります。

でも、それくらいに楽しかったんです

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ピントは「面」で考える

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : ピントは平面だ 2017年3月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : ASAHI PENTAX MX ]
[ Lens : ASAHI SMC TAKUMAR 35mm f3.5 ]

そして。ここで、ピントに対する意識が少し変化しました。一番大きく変わったことは、ピントっていうものは、「点」で考えて合わせるものではなくて、「面」で考えて合わせるものだということです。

smc PENTAX-M 50mm F1.4なんていう絞りを開放すれば、ピントが薄いレンズを使っていたこともあって、欲しいところにピントが来ないし、ピントが来ていたとしても、それが1点だけであって、もうちょい いろんなところにピントが欲しいと感じることがしょっちゅうでした。

そうかと思えば、何枚か撮った写真を見比べている時に、意図していないところにピントが合っている写真を見つけたりして、ふと気がついたんです。

そうだ。「ピントは平面的に合うんだ!」 気がついてみれば、フイルムという露光面は平面なわけだし、当たり前の話なんだけど、これで僕のピントに対する意識は大きく変化しました。

ピントを合わせる。焦点を合わせるということは、僕ら人間は何気なく行っているから、ピント=「点」というか、ピント=「見たいもの」っていう意識だったけれど、カメラという機械にとって焦点を合わせるっていう動作は、決められた距離の平面に対して光を収束させる操作にすぎませんでした。

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : どこにピンが欲しい 2017年3月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : ASAHI PENTAX MX ]
[ Lens : ASAHI SMC TAKUMAR 35mm f3.5 ]

認識というか、撮影時の意識が変わったことで、ピントが合っていないことに対する不安感みたいなものが減っていきました。

ピントを面でとらえるようになって、あからさまなピンボケ写真が少なくなったことも影響していると思います。この平面になんとなくピントが集中していれば、それでよい

そういった考えで写真が撮れるようになりました。そもそも絞り開放で撮る必用なんてないかもしれないし、そんなん保険かけてもうちょい絞っておけばいいって、そういう話もあるけれど。

ピントを面でとらえること、ようするに、目で見ている景色を、どの方向から、どのレイヤー(階層)で切り取ることによって、何が表現できるのかということを、少しずつ考えるようになっていきました。

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : どこにピンが欲しい 2016年12月 ]
[ Camera : PENTAX K-5ii ]
[ Lens : PENTAX smc PENTAX-DA 55-300mmF4-5.8ED ]

こうなってくるとデジタルカメラで撮るときも、AFとMFの切り替えがスムースにできるレンズがほしくなってきます。僕はこのあたりで、クイックシフトフォーカスシステムとか、フルタイムマニュアルフォーカス機能がついているレンズに移行しました。

欲しい瞬間にAFが動作してくれて、そのままシームレスに、操作したい瞬間にMFでピントを操作できることは、テンポよく気持ち良く写真を撮るためにとても重要なことでした。

散 財 し た ね。

まぁな。

空気という写真の奥行き感

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 空気を撮る 2017年2月 ]
[ Film : Kodak GOLD 200]
[ Camera : Nikon F2 ]
[ Lens : Nikon AI NIKKOR 35mm F2S ]

少しずつデジタルカメラでも、マニュアルフォーカスを使うようになりました。ピントを合わせない写真。ピントを合わせる写真。ピントが合っている写真。ピントが合っていない写真。

そういったことを意識的に、そして積極的に試すようになりました。数は少ないけれど、狙ってできることも少ないけれど、まったくピントがあってないけれど、違和感がなくて、そして奥行きを感じることができる写真も撮れるようになりました。

たまたまね

なんでだろう。ピントがあっていない空間そのものが、その写真に奥行き感を植え付けます。これが、MFを使うことによって得られる一番の醍醐味(だいごみ)です。

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : そこに在る何か 2016年12月 ]
[ Camera : Nikon D700 ]
[ Lens : Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G ]

その「ピントはあっていないけれども、そこに確実に空間という空気が存在していることを主張する」ただの空気を切り取ること。そしてそのただの空気が、その写真全体の雰囲気を引き立てる強烈な舞台役者になっていることを感じました。

気がつけばマニュアルフォーカスを面倒だと感じることはなくなっていました。MFを操作することによって得られるもの、写真の世界観の広がりや、表現の幅の拡張、そういったメリットが多すぎるんです。

MFのレンズを使ってみて本当に良かったと思います。そして今、久しぶりにNikon P300を引っ張り出してきて、Nikon P300にMFという機能が備わっていないことに驚きます。

コツはピントの合わせ方

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 深み 2017年1月 ]
[ Film : Fujifilm PRO160NS ]
[ Camera : Minoltaflex ]
[ Lens : CHIYOKO ROKKOR 1:3.5 f=75mm ]

人間の眼は、瞬時に見たいところをフォーカスして、ピントを合わせてくれます。見たいものを見ることができるし、見たくないものからは眼を背けることができます

カメラのAFはこういうものではありません。ピントを合わせるという言葉の意味が違います。撮りたいものにカメラを向けて、シャッターボタンを半押ししてAFを動作させると、そこにピントは欲しくないよってところにピントが合ってしまうこともあります

そして、そういったことを上手に避けて撮影することが、上手なカメラの使いこなしなんて、言われていることもあります。もちろんそれはそうだけれど、そうじゃないとも思うのです。

そもそも、人間の眼が上手く出来すぎていますから。だって思った瞬間にそこにピントが合うのです。

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カメラはどんなに進化しても道具だと思います。ピントは合わせるものであって、合わされるものではありません。

マニュアルフォーカスレンズ
[ Title : 本質を探る 2017年2月 ]
[ Camera : Nikon D700 ]
[ Lens : Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G ]

どう考えてもピンぼけの写真を眺めることで、ピントというものの本質が見えてきます。ピントが合った写真ばかり眺めていても、ピントについて感じられることは多くはありません。

ピントが合わない写真とピントが合っている写真に踊らされて、ピントを合わせない写真とピントを合わせる写真を撮るようになって、ようやくピントという言葉にピントが合ってきました

今日はそんなお話でした。

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